9.5mmフィルム(パテ・ベビー)に関する資料の一部です。
9.5mmフィルムの映像
ホームムービーとしてのパテ・ベビー
ホームムービーの原点と言われているパテ・ベビー。なので、家族などのさりげない生活や、遊びに行った時の一コマが鮮明に撮影されていることが多くあります。
パテ・ベビーの多くはこのホームムービーとして利用されていた、と考えられています。
*『美流渡スキーツアー』、その他映像 より (協力:夕張地域史研究資料調査室)
記録としてのパテ・ベビー
お祭りなどの記録としても、パテ・ベビーは活用されていました。お祭りや、地域の様子を伝えるための、地域の記録映像としても活用されていました。
*『夕張神社 山神祭』、その他映像 より (協力:夕張地域史研究資料調査室)
広報としてのパテ・ベビー
地域で行われる事業や、出来事を行政が民衆に向けて広く伝えるために、その出来事をパテ・ベビーに記録し、保存していることもありました。
*『夕張町防空演習』より (協力:夕張地域史研究資料調査室)
パテ・ベビー愛好会の会報
伝えるための会報
パテ・ベビーに関する愛好会は1920年代後半〜30年代前半にかけて、全国で設立されるようになりました。そして、各愛好会ごとに会報を出版し、撮影のテクニックや、各種コンテストの告知・結果発表などを書くようになりました。
また、会報には広告欄もあり、特に伴野商店が扱う商品広告が多く出稿されていました。
その背景として、パテ・ベビーの輸入を始めたのが伴野商店であり、パテ・ベビーが広く普及するにあたり、伴野商店の力が絶大であったことが、窺い知ることができます。
*1940年3月号 vol.13 NO.3『パテー・シネ』 表紙(左)
1935年9月号 vol.8 NO.9『パテー・シネ』 裏表紙 伴野商店広告『アトキンソン高級化粧料』(右)より